説明
<解説>
だててんりゅう1971〜73年のライブ音源
01から03 京都御池ナショナルショール2F 一発録音音源。
1972年録音。
04 京都産業大学野外ステージ
野外ライブ音源。1971年録音
05 三重県合歓の里 ヤマハスタジオ 1971年録音。
——–
Track List
01.ぶっこわれた僕 (4.10)
隣雅夫(Key),楢崎裕史(Vo,B),中村好孝(Drs).
02.春げしき (10.08)
隣雅夫(Key),楢崎裕史(Vo,B),中村好孝(Drs).
03.泥まみれ (26.12)
隣雅夫(Key),楢崎裕史(Vo,B),中村好孝(Drs).
04.Part-4 (3.58)
隣雅夫(Key),楢崎裕史(Vo,B),上田省吾(Drs),山下圭(G).
05.あぶくの味 (8.34)
隣雅夫(Key),楢崎裕史(Vo,B),上田省吾(Drs),山下圭(G).
● total time(52.22)
ーーーーーー
1996年ギューン・カセットからリリースされた初期だててんりゅう1971年~73年のスタジオライブ音源のダウンロード版。
ディストーション・オルガンと当時のエフェクトを駆使した隣雅夫のロックスピリッツに溢れ縦横無尽に疾走するアクティブなプレイは驚異の一言!
特に目をみはるのは,アナログテープエコーとファズを使った独自の奏法は創意と工夫が感じられ,よりいっそうのオリジナリティーを高めている。
サウンドは8ビートを基本に変拍子をちりばめながら,とどまることのない音の洪水。極限状態のバンドの一体感,緊迫感がひしひしと伝わってくる。
遊びの部分も随所に感じられ,キングクリムゾン,ELP,レッドツッペリンを茶化したようなフレーズ,リズムワークなど当時の時代背景を垣間みることができる。
重低音が響きわたるパワフルなドラミングの中村よしたかと変幻自在な楢崎ひろしのワイルドベースが作り上げるダイナミックな躍動感は楽曲を熱く盛り上げている。
詩的部分は楢崎ひろしが醸しだす幽玄でストレンジな狂気を含んだ日本語の唄,いとも簡単にビートに乗ってグルーヴしまくる彼の叫びは必聴!
今アルバムの中で唯一のバラード「あぶくの味」は70年代彼等が残した現代社会に放つ痛烈なメッセージである。
(dragon free 1996)